もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「悪い。
オレ、先に寝る。
おまえ、2階の部屋・・・どこ使ってもいいから」



このまま二人でいると、自分が嫌な男になりそうで。


オレは、雨宮麻衣の前から逃げることにした。


「光・・。
ちょっと待って・・・」


雨宮麻衣が、オレの服の裾をつかむ。



「もうちょっと・・。
もうちょっと、一緒にいて」



雨宮麻衣のすがるような目に。



「悪い」



一言言って、唇にキスを落とした。
< 144 / 708 >

この作品をシェア

pagetop