もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
だって――…



「これ以上一緒にいたら。
オレ、我慢できそうにないから」



――健全な男子高校生だったら、普通、そうだろ?



だから、そう、冗談ぽく言って、おでこにもキスを落とす。



「おやすみ」



そんなオレの言葉に、



「待って!」



雨宮麻衣が、オレの背中に抱きついた。


「一緒にいて。
一人にしないで!」
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