もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「体は。
そう簡単に、重ねていいもんじゃないと思うけど?」




藤澤光があたしの頭を、ポンポンと優しく叩く。




「オレは、おまえを、大事にしたいから」




優しい手の平の感触に、心が締め付けられる。




「あ・・・あたし・・・ね?」




あたしの頭の上の、藤澤光の手を握り締める。


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