もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
でも。



たった一つ、体を守る方法があるのだとすれば――…。




それは――…。




あたしは、その方法に一瞬ためらい。

でも、すぐに返事をした。





「できる・・・。
約束できる」





好きでもない奴に、体を触られるくらいなら。


藤澤光に、二度と、こんな悲しい目をさせたくないから。


あたしは、何があっても体を守る。








それがたとえ――…
命を懸けることになったとしても。
絶対に。

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