もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
それから……それをクスクス笑いながら見ている舞の視線を感じ……。



オレは圭兄の腕を振り払い、雨宮麻衣の腕をつかんだ。



「行くぞ」



今来た道を引き返すように、数メートル歩いた後……。



舞や圭兄の視線を感じなくなったからか、雨宮麻衣は掴んだオレの手を数度叩いた。



「ひ……光っ!!
痛いよ!!」


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