もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「あ……、ごめん……」



言われて初めて、ものすごく強い力で、雨宮麻衣の腕を掴んでいたことに気がついた。



オレが掴んでいた箇所が、赤くなっている。



そこで、もう一度「ごめん」と詫び……、



それからオレは、雨宮麻衣の顔を見ることなく、口早に告げた。



「オレ、今日、学校サボるわ」



こんな気分で……学校なんて、行けれない。
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