もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
オレの過去を話してやるよ。



さぁ、どうする?



心の中でそんなことを考えて、チラリと視線を横に流す。



すると雨宮麻衣は……。



「あ……あたしも行くよ」



……と、まっすぐ前を向いたまま、オレに告げた。



そうか、なら……。



オレ達は無言のまま歩を進め、公園を抜けた小高い丘の上に立った。
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