もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「オレを引き取ってくれた物好きは、両親を一家心中に追い込んだ張本人だし。
オレ達は、藤澤家の奴らに、遊ばれてる……って、感じだな」



こんなことを雨宮麻衣に言うつもりなんてないのに、口が勝手に動いて、止まらない。



「舞だって……。
オレの真剣な気持ち、知ってたくせに……。
あんなことするなんて……。
ひどいよな」



肩がわなわな震えて、仕方がない。


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