もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「信じてもいいんだよな?
おまえを愛してもいいんだよな?」




うわ言のように繰り返し……雨宮麻衣の体を、折れんばかりに力強く抱きしめる。




いつまでたっても無言の雨宮麻衣が気になって、そっと体を離したとき……。



雨宮麻衣の視線は、墓地のはずれの一点に注がれていた。
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