もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
そのままカバンを肩に教室を出て、学校の廊下を歩くオレの腕を、翔が引っ張る。




「えー!?
バスケの試合の後~!?
そんなの、待てない!!」



「……知るか」



――スタスタスタ……。



翔を置き去りにするように、歩を進めるが……。




「んなこと、言わないでさぁ~。
今から、すぐに~!!
カラオケ~、カラオケ~!!
ねぇ~!!
光~!!」



翔は駄々っ子のように、オレにまとわりついて、離れない。
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