もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
首を傾けて、サラサラの髪を揺らし。


逸らすことなくあたしを見つめる。


その瞳の真っすぐさにドキッとした。


でも、そんな感情は、今のあたしには不謹慎で。


あたしは――…


藤沢光に目を奪われたこと。


そして、不覚にもドキっとしてしまったこと。


それを打ち消すように、急いで乱暴に言葉を吐き出した。



「あたしは、利奈ちゃんの親友よっ!!
利奈ちゃんの仇をとりにきたんだから!!
あんたを殴ったことは、あやまらない!!」


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