もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「約束……守れなかった……」


こんなあたしが、光の彼女でいる資格はない。


いくら不可抗力でも、光との約束を破ったことに、かわりはない。


どうしても……守りたかった。


光との約束。


それなのに……。


どうして……。


幸せは、いつもあたしの手のひらから零れ落ち、つかめそうな距離まで来ても、するりと方向を変えて逃げていく。
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