もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
身を丸めて、できるだけ小さくなって。


なにも聞かず、なにも感じず。


このまま消えてしまえばいいのに。


ただ、それだけを願いながら。


「悪い子だ。
悪い子だ!
悪い子だ!!」


耳元で、ずっとがなりたてられたその言葉は、永遠にあたしを解放することはない。


そう、今回こうなったのも、きっとあたしが悪い子だったから。
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