もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
あたしの価値なんて、所詮、そんなもの。


それなのに、死にたいと、手首にナイフをあてるたびに感じるのは、猛烈な生への執着。


心の底から生きたいと思うのに、気がつくとあてている手首へのナイフ。



死にたいのに、生きたい。


生きたいのに、死にたい。



そんな強烈な矛盾を持つあたしを、受け止めてくれる人間なんて、この世の中にいるのだろうか?
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