もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「舞ちゃんの時と、同じ・・・なんじゃねぇ?
きっと。
今頃、あの男と笑ってるって」



翔がへラっと笑って、オレの肩を叩く。



「おまえ、女運、なさすぎ」



翔のひどい言葉に対して、それ以上怒れなかったのは。



あいつの・・・・哲也と呼ばれた男の言葉を鮮明に覚えているから。



『藤澤光って奴に渡すくらいなら、おまえを俺のものにする』
< 314 / 708 >

この作品をシェア

pagetop