もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
それは……体中の血が逆流しそうなほどのショック。


「……っ」


オレは、小さく息を飲み込んだ。




この傷は……オレのせいだ。


間違いなく……。


あの時、助けてやれなかった、オレの、せいだ。


どんな理由があるにしろ。


彼女を助けてやれない男なんて、最低だ。
< 376 / 708 >

この作品をシェア

pagetop