もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「じゃあ、あたしは……。
どんな態度をとればいいの?
どんなキャラを演じればいいの?
優しい人?
気の強い人?
それとも、なに?
甘えん坊?」


雨宮麻衣は涙を流しながら……。


口元にだけ、笑みを浮かべる。


「目が覚めたら、記憶が無かった。
でも……。
手首には、傷があった」


「…………」

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