もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「それなのに……。
誰一人……。
家族すら、見舞いにこなかった」


「……………」


「そんな……混乱と孤独の状況の中。
入院中……。
ずっとそばにいてくれた唯一の人が……。
ある日突然……警察に連れていかれた」


「……え?」


「それって、なに?」


オレにそう聞く雨宮麻衣は、涙をこぼしながらも、ずっと笑顔を崩さない。
< 414 / 708 >

この作品をシェア

pagetop