もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「たぶん……。
ううん、絶対。
あたしのことを知ってるんだよね?」


そんな問いにも、言葉を発せそうにない。


だって、キミは……。


「でも、あたし、もう……。
過去には戻らないって、決めたんだ」


オレの答えを、待つ気すら……ないみたいだから。


その上……。


「だから、昔のあたしのこと。
全部忘れて」


涙の乾いた瞳で、強く強く……言い放った。
< 416 / 708 >

この作品をシェア

pagetop