もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】





「じゃあ、オレ。
店に戻るから。
気をつけて……帰れよ」


雨宮麻衣の手を離し、バイト仲間という立ち居地で話し……。


くるりと……雨宮麻衣に背を向けた。


その瞬間……。


「さっきの男の子に伝えてよ」


雨宮麻衣は、オレの背中に言葉を投げた。


それを……振り返ることなく、その場で聞くオレ。
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