もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
あたしの体からネクタイをはずし、手首に縛った、冷たい瞳。


揺れる金色の髪。


それに続くのは……味わったことのない、恐怖。


そして、絶望。


「もう、やめて!!」


手に持っていたコップを、シンクに叩きつける。


耳を押さえ、目をギュッと閉じ……しゃがんで、できるだけ小さくなった。
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