もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
やめちゃおっかな。


頭では無責任なことを考えていても、体はちゃんと動き、1時間後には支度が整った。


そしてあたしは、深いため息とともに、玄関のドアをあけた。


でも、玄関のドをを開けたことを……。


バイトに行こうとしたことを……。


すぐに、後悔した。


だって……。


玄関を開けたドアの向こうには、昨日、藤澤光から“マイ”と呼ばれていた女の子が立っていたから。
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