もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「反省するまで、入ってこなくていいから」


まっすぐな瞳でそう言い残し、藤澤光は裏口のドアを閉めた。


「はぁ?」


藤澤光の行動に、あっけに取られた。


あたしはしばらく、その場に立ち尽くした。


けど急に怒りを感じ……思いっきりドアを蹴り飛ばした。


「藤澤光のバカヤロー!!」


でもその声は、騒がしい喧騒にまぎれ、藤澤光には届かない。
< 510 / 708 >

この作品をシェア

pagetop