もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
固まるあたしを気遣うような笑顔を見せ、男の人は、一番奥のテーブルを指し示した。


「あちらへご案内致します」




一段高くなったその場所を見たあたしは、そこに、あの女の顔を見つけた。


隣にいる男の子に話しかけている・・・必死な顔?


何で?


あんな顔?


他のテーブルの女の子は嬉しそうに、キャッキャッ・・とはしゃいだ声をあげているだけなのに。
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