もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
でも、あたしが奥の席に案内された瞬間……。


あの女は、表情を一変させた。


「あら。
偉いわね。
逃げずに、ちゃんと来るなんて」


さっきと同じ……高飛車な言い方。


でも、ニヤッと笑った口元とは別。


全く笑っていない目が、異常な光を放つ。


そんな彼女を見て……。


あたしは、ここに来たことを……激しく、後悔した。
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