もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「ほら。
突っ立ってないで座りなさいよ」


もう“マイちゃん”とも呼びたくないあの女にぐいっと腕を引っ張られる。


そして、強引にソファに座らされた。


「この子も圭を指名するから」


媚びるような笑顔を、横の男の子に見せる。


そしてあたしには……高飛車で生意気な顔で言った。


「あんた、これと同じもの注文しなさいよ」


あたしが、あっと言う間もなく、ボトルをつかみ……。
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