もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
ちょうどその時……。


「お待たせいたしました」


と、テーブルにお酒のボトルが運ばれてきた。


「ほら。
乾杯しようよ」


舞が立ち上がり、あたしの手にグラスを握らせる。


「いや・・。
いらない」


舞の手を振り払ったあたしに、舞はあたしの瞳をのぞきこみながら囁いた。


「気になるの?」
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