もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
それなのに、龍は現われなくて。


龍が来てくれないことにイラだったあたしは……


「龍―――――っ!!!!!」


と、出せる限りの声を出して叫んだ。


その瞬間……。


「いったい、何の騒ぎなの?」


腕組みをした女の人が、部屋の外で、あきれたような声をあげた。


「南、説明しなさい」
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