もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「支払いは結構よ。
帰りなさい。
その前に・・・」


と言いながらオーナーはあたしに近寄り、あたしの服を整え始めた。


「え?
あ・・の・・。
自分でできますから・・・」


オーナーの不自然に思える行動に戸惑い、手を振り払おうとした。


そのとき……。


「ごめんなさいね」


急に手を握られた。
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