もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
そんなオレの告白に……。


「は?
何言ってるの?
やめてよ」


と叫んで、雨宮麻衣が耳を塞いだ。


「そんなこと、聞きたくない。
あたし達、昨日会ったばかりでしょ?」


震える声で、雨宮麻衣が守ろうとしているもの。


それがなんだか、オレにもわかる。


わかるけど……。


オレは雨宮麻衣の手首をつかんで耳から離し……。


強引に言葉をねじ込んだ。
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