もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
大きく目を見開いた雨宮麻衣の身に、いったい何が起きているのか……。


もしかしたらオレは、最高にひどい男なのかもしれない。


『聞きたくない』と耳を塞いだ女に。


過去を捨てたがっている女に。


それを承知で……


『おまえの“過去”も愛してる』と、はっきり告げた。


もしかしなくても……。


オレは、ひどい男なのかもしれない。
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