もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
あたしを舞の代わりにするような藤澤光じゃなく……。


あたしだけを見てくれる……龍。


やっぱり龍は、来てくれたんだ。


やっぱり、龍は……龍は……。


あたしを見捨てたりしないんだ。


『龍っ!!
龍っ!!』


すがりつくような思いで駆けよった。


そのとき……。


暗い夜の景色が、明るい昼間の景色と重なった。
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