もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
藤澤光の友達の翔は……あたし以上に、驚いた顔をした。


無理もない。


そしてその後は……顔を歪めての苦笑い。


「おまえさ、何でいんの?」


大きな花束を右肩に乗せ、ツカツカっと病室に入る。


そして、それを机の上に置いた後……。


スーツの上着を脱いで、ワイシャツの袖を腕まくりした。


「ここ、ちょっと暑くない?」
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