もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
ついて来いと言いたげに人差し指をクイッと動かし……。


そのまま翔は、廊下を歩きだした。


その慣れたような足取りに……。


いろいろ聞きたい衝動が、あたしの体を突き抜ける。


“光って……。


いつからここに……入院してるの?


どうして……こんなことになってるの?”


そんなことは……看護師のあたしなら、もちろん知ってる。
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