もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】

「おまえが、ここに、こうしているわけ。
光に……呼ばれたとか、オレは考えたくない」


「…………」


「だって、おまえは……。
光を必要としてないんだろ？
過去に縛り付けられていたいんだろ？」


「…………」


「それなのに、どうして……。
そんな……。
いつまでも過去に縛り付けられているようなヤツを……。
光が必要としているなんて……。
そんなこと……オレは、考えたくもねぇよ」


震える声でそう言って、翔はこぶしを握りしめた。