もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
そして、次の言葉を力強くあたしに伝えた。


「でも、どうして……。
“今が、未来につながっていく”って、考えられないんだよ?
どうして、“今”を大切にできないんだよ?」


「…………」


「過去は、どうあれ。
これからを……。
“未来”を、二人で築いていけば、いいんじゃねぇか?
過去なんて、乗り越えていけば、いいだけだろ?」


その言葉は……。


ズンと重く……そして、ズキッと鋭く、あたしに突き刺さった。

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