もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「うぅっ……」


嗚咽をもらして……。


あたしは、その場に座り込んだ。


あのとき、どうして……。


思い出よりも……“今”を大切にできなかったのか。


『おまえのことが、好きだからだよ』


そんな風に……光が、告白してくれたのに。


光は……。


あたしの“過去”も“現在”も。


そして、“未来”までも……。


愛してるって言ってくれたのに。
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