もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
でも、どうして、これを……?


光がずっと……意識のない状態でも握りしめていたことが不思議で……。


また、光が、そんなに大切にしていたものに、軽々しくなんて触れなくて……。


あたしは、手のひらにお守りを乗せたまま、固まった。


そんなあたしに、業を煮やしたのか……。


「いいから、早く、中見たら?」


と、翔はあたしをせかした。
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