もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
普通のお守りより、随分分厚いと思ったそれの中には……。


小さく折りたたまれた紙が入っていた。


出して……いいのかな?


あたし……お守りの中って、見たことないから……。


これが、神様のものなのか、それとも、光が入れたものなのか。


全く、全然、わからないよ。


戸惑いつつ……でも、翔の言葉に後押しされて……。


あたしは、その紙を……ゆっくりと引っ張って、お守り袋から出した。

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