もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「どこまで説明したっけ?」



冷静を装うとしても、顔の近さに、心臓が暴れ。



まつげの長さに。

女の子らしい甘い香りに。

心が跳ねる。



唇に指をあて。

首を傾けながら考え込む小さな横顔に。

目を奪われる。







「――――もう、限界だ」



オレは大声をあげ、立ち上がった。

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