もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「光の気持ち、わかった?」



あたしが手紙を読み終わると同時に、あたしの元に来て。


翔があたしの肩に、手を置いた。


「光は、逃げることよりも、目をつむることよりも……。
二人で過去を乗り越えていくことを……望んだんだと、オレは思うよ?」


「…………」


「だって、オレなら……。
たとえ、おまえのお母さんには手紙を頼めても。
あんなヤツには、絶対、一生……頼めないだろうから」


「…………」
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