もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「雨宮……」


そんなびっくりしたような……翔の声が、耳をかすめたけど……。


そんなことは……気にしない。


そのまま、光の手を握りしめたまま、口を開いた。


「あたし、諦めない。
光との未来を諦めない。


光……。
早く目を覚まして……。
一緒にあったかい家庭を築こうよ。

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