もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】





雨宮麻衣を教室に残し、1人足をむけた図書館で。


「光じゃん」


翔と――…、翔の彼女に会う。




あの日。


オレに告白した女。


雨宮麻衣がオレを殴った原因の、今や翔の彼女の利奈がにっこり微笑む。



「こんにちは。
あれ?
麻衣ちゃんは?」



「知らねぇ」



ぷいっと横を向いたオレを、翔がからかう。
< 71 / 708 >

この作品をシェア

pagetop