もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「うるせぇよ」



小声で呟いたオレの耳に。




聞きたくない、舞の声が重なる。



「あー。
光に、翔だっ♪」



短いスカートから細い足を出し。



細い指でネクタイをヒラヒラ揺らす。



「今の話、聞いちゃった」



かわいらしく舌を出し――…



「ねぇ・・・光?」


――上目遣いにオレを見つめる。
< 74 / 708 >

この作品をシェア

pagetop