もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
完璧、小悪魔。



もう、舞には関わってはいけない。


そう思うのに、身体が硬直して言うことをきいてくれない。



舞の前から逃げ出したくても逃げ出せれないオレの前。



「もしかして、光。
まだ・・・大事にしてくれてるの?」



ニコッと極上の笑みを浮かべた舞が、オレのネクタイをつまみ、裏を見る。



「あー、やっぱり。
M.A。
あたしが光にあげたネクタイだ♪」


嬉しそうに微笑み――…



一転


「光って、ホント、一途だよね?」


バカにしたように、クスクス笑う。
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