もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
そのオレを、もっと驚かせる――…



「光は行かない。
それに、このネクタイはあたしと交換したものだから。
だから、勘違いしないで」



そんな嘘を言い放ち、雨宮麻衣がオレの腕をぐいぐいっと引っ張った。




「光は、これからあたしと勉強する約束だから!!
じゃあ、お先に」



「…」
「…」



呆気にとられる2人を残し、雨宮麻衣は足早に歩く。
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