あたしと先輩。
「…もし仮に…」


「…?」


「もし仮に、春川さんがそんな柄じゃなくても、女の子なんだから危ないよ」


真剣な顔の先輩。


…やたらかっこいい。


てか、女の子…


オンナノコ…


…すっげ、あたし超女の子扱いされてる!!


「…あああありがとう…」


恥ずかしすぎて、ついどもっちゃうし、敬語忘れるし…


「バス停、まっすぐだよね」


「はっ、はい」


あああっ、心臓が痛い!!


こんな経験、今までなかったし!!


やばい、先輩優しい~!!


あたしは恥ずかしさを紛らわすために、何か会話をすることにした。


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