最恐彼女と一途な彼氏


「僕があなたに憧れていたことはご存知ですよね?憧れのあなたとお友達になれて、嬉しくて嬉しくて僕は今までよりもっとあなたを目で追うようになりました。そして気づいたんです。」


「気づいた?」


「はい。あなたは周りが思ってるほど強い人間じゃないって」


「え?」


「結菜さんは時々一人になると寂しそうな目をして窓の外を眺めているんです。僕はそんな結菜さんを見た時無性にぎゅって抱きしめたくなるんです。」


「友達は抱きしめたりしないわよ?」


「……それは……友達じゃないから…」


えっ?私達って友達じゃなかったの?私の思い込み?でもさっき『友達になれて嬉しかった』って言ってたよね?太一が言ってる意味が分からない…



.
< 26 / 85 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop