最恐彼女と一途な彼氏


その日の夜、私の頭の中では太一に言われた言葉がぐるぐると回っていた




あなたは周りが思ってるほど強い人間じゃない




なんて……


私は女だからって舐められるのが大嫌い


だからいつだって自分を強く見せようと気を張っていたつもりだった


なのに……

会って間もないあいつにそんなこと言われるなんて思ってもみなかった


確かにこんな性格だから友達と呼べる人は数少ない


私だって友達はたくさんほしい


でも友達が多ければ多いほど気を使うことが多くなる


楽しくもないのに笑ったり、知らないことにも話を合わせたり……


私にはそんなこと向いてなかったんだ


だから1人ずつ私から離れていった


こんな悲しい思いするぐらいならもう友達なんてほんとに信頼出来る奴らだけでいい


そう思って生きてきた



.
< 28 / 85 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop