最恐彼女と一途な彼氏


そのまま下駄箱で靴に履き替え足早に学校を去ろうとした


だけど……





「結菜さん!!」


「え?」


振り返るとそこには太一がいた


「どうしたんですか!?こんなにびしょびしょになって…」


「あんたには関係ないでしょ」


「えっ?」


「あなたは私の友達じゃないでしょ。ただのクラスメートなのよ」


「それはそうですけど…でもっ!!」


「あなたが友達には戻れないって言ったのよ。なのにいまさら何の用?」


「僕はただ結菜さんが心配で」


「じゃあこの際だからはっきり言っておくわ。あなたに心配なんかされなくても私は生きていけるわ。金輪際、私に話しかけて来ないで」


私はそう言ってその場から走り去った



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